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2024/11/04
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2024/10/03
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近視抑制(低濃度アトロピン点眼)

低濃度アトロピン点眼薬(マイオピン)を使用した軸性近視抑制治療(自由診療)をおこなっております。詳しくは眼科受付までお問い合わせください。

低濃度アトロピンについて

近視を抑制する効果があるものとして1%アトロピンという点眼薬があり、日本で承認を受けていますが、瞳孔が開いたままになってしまう為に、まぶしさや近見障害等の副作用が強いので、日常生活には適さないとされてきました。

しかし、近年の研究によって、低濃度(0.01%)のアトロピンでも、近視抑制効果があるということがわかってきました。低濃度なので副作用はほぼなく、日常点眼も可能です。

当院ではマイオピン(低濃度アトロピン)を用意していますので、この近視抑制治療を行うことができます。


このようなお子様におすすめです。
・軽度または中程度の近視の方
・6歳~12歳の方
治療を受ける上での注意点
・初回で受ける再屈折検査は瞳孔を開く目薬を使用して検査するので  1~2日程見えづらい状態が続きます。
※再屈折検査の受付時間は通常の受付時間と異なります
・マイオピン点眼は毎日1日1回(夜寝る前)を数年続けます。
 ※少なくとも2年間の継続使用がすすめられています
・あくまでも近視が進まないようにするのが目的の治療です。この治療によって視力が回復するわけではありません。

効果について

シンガポール国立大学の臨床試験で、0.01%アトロピンの近視抑制効果が証明されました。

参考文献: Chia A et al. Atropine for the treatment of childhood myopia; safety and efficacy of 0.5%, 0.1%, and 0.01% doses (Atropine for the Treatment of Myopia 2). Ophthalmology 119: 347-354. 2012.

上記の表は、濃度の異なるアトロピンを点眼し、近視抑制の効果を2年間に渡り研究を行ったものです。
横軸は期間を表わしており、縦軸は近視の強さを表わしています。縦軸はマイナスが大きいほど、近視が強いという意味です。比較対象としてアトロピンを点眼していないグループ(△の印)があります。
アトロピンを点眼する事で、点眼していないグループに比べて近視の進行が抑制されている事が分かります。

現在、日本でも7大学(旭川医科大学、大阪大学、川崎医科大学、京都府立医科大学、慶応大学、筑波大学、日本医科大学)にて臨床研究が始まりました。当法人でも国内臨床研究と同じ目薬を使用します。

治療の流れ

  1. 1.ご来院のうえ相談ください。
  2. 2.再屈折検査を行います。(後日となる場合がございます。)
  3. 3.点眼開始より2週間後にご来院ください。
  4. 4.点眼開始3ヶ月目までは、1ヶ月毎にご来院ください。
  5. 5.点眼開始3ヶ月目以降は医師の判断により1~3ヶ月毎にご来院ください。

※2年間の継続使用がすすめられています
※マイオピン処方は自由診療(保険適応外)となります
※マイオピンは診察の翌日以降のお渡しになります

費用について

お薬代 1本3,300円(税込) 自由診療(保険適用外)となります。
※紛失等でマイオピンが再処方になった場合は1本につき3,300円頂きますのでご注意下さい